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2006年4月17日 (月)

飛行機の操縦が下手なパイロットは、自動操縦装置の操作も下手なのである

『機長が語るヒューマン・エラーの真実』杉江弘著、ソフトバンク新書、2006年3月。P103。過剰な自動操縦システムの設計思想を批判するくだりのなかに出てくる。「技量が多少劣るパイロットでも自動操縦装置があれば安全に飛行機を飛ばせられると考える」のは「とんでもない間違い」なのだそうだ。「自動操縦装置を使いこなす技量は、手動操縦の技量に正比例し」「フライトのイメージがしっかりとできていて計画どおりに使わないと機は安定」しないという。

 パイロットの負担を軽減させるのがオートパイロットの目的なのだが、そのオートパイロットを自在に操る技量は手動操縦の技量と同じ、というところに感銘を受けた。

 これは車を運転する技量を考えるとき、車は人間の移動の負担を軽減させるものである、とするならば「歩くこと」、厳密にいえば「交通ルールに従って歩行する技量」に正比例することになる。上手に歩ける人は車の運転も上手であり、危険な運転をする人かどうかは歩き方でわかるということになる。

 また、文書作成の技量を考えるとき、ワープロは文書作成・推敲・清書の負担を軽減させるものであると考えるならば、「手書き」技量に正比例することになる。上手に手書きできる人はワープロの使っての文書作成も上手であり、読みにくいワープロ文書を作成する人かどうかは手書きの文書をみればわかるということになる。

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