弱みと強みは同じ
先週は全国社会就労センター長研修会が浜松市で開催されました。その分科会のグループディスカッションでたまたま隣り合わせた方との会話で気づいたことです。
強みと弱みは同じ。
グループディスカッションの終わりで各グループからの発表を聞いていましたところ、自施設の強み弱みを発言されていた内容が、私の感じる強み弱みとは異なっていたのです。
よくあるのは(別に施設運営に限ることではなく、商品販売などにも応用できることなのですが……)「このような不具合がある」「このようなマイナス条件がある」という弱みの発言ですが、おそらく謙遜して発言されていることがあるのでしょうが、その内容は決してマイナスの弱みではない、と感じることです。
今回気づいたのは、実はこのことではなくてその正反対なのです。つまり「これが自施設の強みだ」「自施設にとっての追い風だ」という発言内容が、それを強みだと感じることは危険ではないか……というものでした。
強みと弱みはそのとらえ方、感じ方次第でなんとでも評価できるものなのですが、自分にとって強みだと思い込んでいることが実はマイナス条件だとしたらどうなるでしょうか。
先日出版した『施設長の資格!』の中でも書いていることですが、たとえば「障害者自立支援法をどのように活用できるか」と考えることが大切で、「障害者自立支援法を救世主ととらえられる施設だけに法は明るい日差しを降り注ぐのです」。
本の中では、自分にとってのマイナス条件、マイナス環境にフォーカスするのではなく、自分を取り巻く環境をどのように活用できるか考えましょう、と提案しました。
このことだけでは、不十分だったことに気づいたのです。
自分にとって好条件と感じていることに「落とし穴」が潜んでいる、自分にとってプラス条件、プラス環境のなかに「改善点」を見つける努力を惜しんではならないと強く自戒しました。
自分一人で考え続けることは大切ですが、多くの人の考えに学ぶこともまた大切であり、そのためには費用と時間をかけて研修会へ出かけることが重要だと感じられた時間でした。
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