個別の意味
私の勤務する施設で今日クリスマス会が開催されました。外部から演芸のプロをお呼びしたり、職員が歌、劇、器楽演奏、舞踊、マジックなどを披露しました。
最後にサンタクロースからプレゼントが全員(約70人)にわたるのですが、ほぼ3時間にわたるクリスマス会の最後になると、見る方も疲れてきますので、スムーズなプレゼント配りが求められます。
ところが職員が一人ひとりの名前を呼んでいるのです。もう少し効率的な方法があるのでは……と見ていたら、顧客が受け取っているプレゼントの袋の中身がそれぞれ違うようなのです。なかには、洗濯カゴを受け取っている方もいるのです。
周辺にいた方に聞いてみました。すると今回はすべて一人ひとり中身が違うのだそうです。しかもクリスマスのプレゼントに何かほしいかと事前にインタビューを受けたようです。
私は感動しました。自分の施設の職員ながらほんとうに誇りに思います。
個別ってこういうことなんだなと思います。それまでの全員に同じものを配るとか、男性と女性に分けてその中では同じものを配るとか、当然にしてきたことでしたが、今回施設職員が自発的に考えて、取り組んだ結果がこのようなプレゼントの形態になったわけです。
金額は千円程度でも、一人ひとりの中身を全部本人の希望に合わせて変えるなんて簡単にできそうでできません。
でも目の前でプレゼントをうれしそうに受け取っている姿、そして隣の方と比較しながら見ている姿をみると、どのようなプレゼントを受け取ったらうれしく思うだろうかと準備段階で考えていた職員の姿が想起され、ほんとうに頼もしく、またうれしく感じました。
隣の人と同じものをプレゼントで受け取ることが当然だなんて、自分自身は決して思いません。またもしそうなら、あまりうれしくありません。(バレンタインなんて特にそうですよね)
だからこそ、そのことに気づき、自発的に(私自身プレゼントが配られるまで全く知りませんでしたので)取り組んだ職員に大きな拍手を送りたいと思います。
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コメント
明けましておめでとうございます。
今年も利用者さんとともに
幸せを見つけて行きたいと思います。
年が改まったこともあり、
ブログのスタンスを新しくしました。
タイトルも『♪Heart さんの青空散歩♪」に変わります。
今後ともいろいろ語っていきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。
投稿: purenaheart改めHeart さん | 2007年1月 3日 (水) 17時49分